バイクを売る前には、必要書類をそろえるだけではなく、車体の状態や付属品を確認しておくことも大切です。事前に準備しておけば、査定をスムーズに進めやすくなり、査定士にも車両の状態を正確に伝えられます。
一方で、高額な修理や過度な清掃まで行う必要はありません。費用をかけても、その分だけ査定額が上がるとは限らないためです。
本記事では、バイクを売る前に準備しておくとよいことや必要書類、あえてやらなくてもよいことについて解説します。
バイクの査定前に準備しておくとよいこと

バイクの査定前には、査定士が車体を確認しやすい状態を整え、付属品や不具合の情報をまとめておくとよいでしょう。十分な準備ができていれば、査定当日の確認や売却後の手続きをスムーズに進めやすくなります。
ここでは、バイクの査定前に準備しておくとよいことを解説します。
確認しやすい場所へバイクを移動させておく
出張査定を利用する場合は、査定士が車体の周囲を確認できる場所へバイクを移動させておくとよいでしょう。最低でも査定ができる場所に出せる状態にしておく必要はあります。あまりに奥まった場所に置かれていると、外装や足回りなどの状態を確認しにくくなります。どの買取会社も夜の査定には慣れていて懐中電灯などを持っていますので暗い場所であることは問題ありません。
スペアキーや純正パーツをそろえておく
スペアキーや取扱説明書、整備記録簿などの付属品が残っている場合は、査定時にまとめて提示します。取扱説明書や整備記録簿はあまり査定額に影響しませんが、カスタムしている車両の純正パーツの有無は査定額に影響する場合がありますのであるなら用意しておきましょう。
重大な不具合や修復歴を整理しておく
外装のキズや割れやエンジンの異音、フレームのキズやへこみなどは査定士の責任で査定してもらえば大丈夫です。一方、エンジンが始動しなくなった経緯やその理由については、ありのままを伝えたほうが良いです。
大雨などによる水没でエンジンが始動しない場合など、その場で見ても分からない重大な故障を隠した場合は一般のお客様でも悪質と判断されると契約不適合責任(旧瑕疵担保責任)が問われる可能性がありますので、査定後のトラブルを避けるためにも、把握している不具合や事故歴は隠さずに伝えることが重要です。
修理や部品交換をした経験がある場合も、分かる範囲で査定士へ伝えることが大切です。査定士が気が付きにくいカスタムポイントなども積極的にアピールしましょう。
売却後の引き取り方法などを確認しておく
出張査定や車両の引き取りに手数料がかからないか、査定額から差し引かれる費用がないかも念のため確認しておきましょう。契約後にクーリングオフする場合の費用や条件も、併せて聞いておくとよいでしょう。
また名義変更や廃車手続きを業者へ依頼する場合は、完了予定日や手続き後の連絡方法を確かめておきます。軽自動車税は、原則として毎年4月1日時点の所有者に課税されます。年度末に売却する場合は、期限までに廃車や名義変更が完了するかを特に確認しておく必要があります。
エンジンが始動するかを確認しておく
エンジンの始動状況は、バイクの査定額に影響する項目の一つです。査定前に、セルやキックでエンジンが始動するかを一度確認しておくとよいでしょう。
長期間乗っていないバイクは、バッテリー上がりや燃料の劣化、キャブレターなどの詰まりによってエンジンがかからないことがあります。始動できない場合は、修理に必要な費用を考慮して査定額が下がる可能性があります。
ただし、査定のためだけに高額な修理やバッテリー交換を行う必要はありません。何度か試しても始動しないときは、無理にセルを回し続けず、エンジンがかからないことや最後に走行した時期を査定士へ伝えます。
車体の汚れを簡単に取り除いておく
車体へ付着した泥やホコリで車両の状態が分かりにくくなっている場合は目立つ汚れを簡単に取り除いておきましょう。
ただし、本格的な洗車や研磨まで行う必要はありません。洗車してあるかどうかは査定に影響しません。汚れで隠れて査定ができない箇所があるとスムーズに査定が進まないというだけの話です。強いて言えば洗車すると新車のようなピカピカのバイクの場合は洗車しておいた方がより状態の良さが伝わりやすいので得かもしれません。
バイクを売る前にそろえておくべき書類

バイクを売却する際は、本人確認書類に加え、車両の排気量に応じた登録書類が必要です。書類が不足していても査定だけなら受けられる場合がありますが、売買契約や名義変更などの手続きを完了できない可能性があります。
紛失している書類がある場合は、再交付の手続きが必要になることもあるでしょう。ここでは、バイクを売る前に用意しておきたい主な書類を解説します。
身分証明書
バイクの売却時には、売主の氏名や住所を確認するため、本人確認書類の提示を求められます。一般的には、現住所が記載された運転免許証やマイナンバーカードなどを利用できます。
本人確認書類として使用できるものの例は、以下の通りです。
- 運転免許証
- マイナンバーカード
また本人確認書類の有効期限が切れていないか、記載された住所が現住所と一致しているかも確認が必要です。引っ越し後に住所変更をしていない場合は、事前に業者へ必要な対応を問い合わせておくとよいでしょう。
125cc以下:標識交付証明書
125cc以下の原動機付自転車を売却する場合は、市区町村から交付された標識交付証明書を用意します。標識交付証明書には、所有者の氏名や住所、標識番号、車台番号などが記載されています。紛失していても本人であればナンバープレートを市区町村の役所に持っていくことで廃車することが可能です。
125cc超250cc以下:軽自動車届出済証
125ccを超え250cc以下の軽二輪を売却する場合は、軽自動車届出済証が必要です。軽自動車届出済証には、車両の所有者や使用者、車台番号などの情報が記載されています。
売却後に名義変更や廃車の手続きを進める際にも使用するため、査定前に保管場所を確認しておくとよいでしょう。自賠責保険証明書などと一緒に保管しているケースもあります。
紛失した場合は、管轄する運輸支局や自動車検査登録事務所で再交付の手続きを行います。買取業者が手続きを代行できることもありますが、対応の可否や手数料は業者によって異なるため確認が必要です。
250cc超:自動車検査証
250ccを超えるバイクを売却する場合は、自動車検査証を用意します。一般に「車検証」と呼ばれる書類で、車両の所有者や使用者、車台番号、車検の有効期間などを確認できます。
電子車検証が交付されている場合は、自動車検査証記録事項も併せて用意しておくとよいでしょう。電子車検証の券面には一部の情報しか表示されていないため、自動車検査証記録事項があると車両情報を確認しやすくなります。
車検証を紛失したときは、管轄する運輸支局や自動車検査登録事務所で再交付の手続きが必要です。書類がない状態でも査定を受けられる場合はありますが、再交付が完了するまで買取金額の支払いが保留になる場合がほとんどです。
また車検証に記載された所有者がローン会社や販売店になっている場合は、売却前に所有権解除の手続きが必要になることもあります。自分の名義になっているかどうかも併せて確認しておくと安心です。手持ちのお金や買取金額で相殺することができる場合は多くの買取会社は所有権解除を代行してくれます。
自賠責保険証明書
250cc超のバイクの場合で車検が残っている場合は車検証とともに自賠責保険証明書も必要です。
250cc以下のバイクの場合は、自賠責保険を解約することが可能で、残り期間に応じて保険会社から解約返戻金を受け取ることができます。具体的な必要書類や手続き方法については、契約先の保険会社へ確認しましょう。
バイクを売る前にやらなくてよいこと
バイクを少しでも高く売ろうとして、査定前に修理や補修へ費用をかける方もいるでしょう。しかし、かけた費用以上に査定額が上がるとは限りません。
また買取業者へ売却する場合は、廃車や名義変更の手続きを代行してもらえることがあります。ここでは、バイクを売る前に必ずしも行う必要がないことを解説します。
高額な修理やコーティングをする
査定前に、高額な修理や専門業者によるコーティングを行う必要はありません。修理や施工にかかった費用以上に査定額が上がるとは限らず、結果的に手元に残る金額が少なくなる可能性があるためです。
買取業者のなかには、自社工場や提携先で修理や整備を行えるところもあります。個人が一般的な料金で修理を依頼するよりも、業者が低い費用で再販売できる状態へ整えられるからです。
自分で無理に補修する
傷やさびを目立たなくするために、慣れていない補修を行う必要はありません。コンパウンドで磨き過ぎたり、車体に合わない塗料を使用したりすると、塗装を傷めて補修範囲が広がる恐れがあります。
不自然な補修跡が残ると、元の傷だけではなく、補修した部分も修復しなければならない場合があります。その結果、かえって査定額へ影響する可能性もあるでしょう。
査定前は、日常的に行っている清掃や簡単なメンテナンスにとどめるのが無難です。傷やへこみ、さびなどは無理に隠そうとせず、基本的にはそのままの状態で査定してもらいます。
廃車や名義変更の手続きをする
バイク買取業者へ売却する場合は、査定前に自分で廃車や名義変更の手続きをする必要はありません。売買契約を結んだ後に、ほとんどの買取業者は必要な手続きを代行してくれます。ただし、原付は多くの買取業者がユーザーによる廃車を依頼しています。
なお個人売買などで前の所有者から自分の名義に変更していない場合は査定に出す前に自分の名義への変更をしておいた方が良いです。
名義変更や廃車は全ての業者が無料で対応しているわけではありません。無料で代行してもらえるかどうかは査定に来てもらう前に確認しておきましょう。完了までにかかる期間も契約時に確認しておくことが大切です。
手続きの完了後は、廃車証明書や名義変更後の書類のコピーなどを受け取れるかも確かめておくと安心でしょう。名義が変更されないままだと、売却後も軽自動車税の納付書や交通違反に関する通知が届く恐れがあります。
なお、個人間で売買する場合は売主または買主が廃車や名義変更を行わなければなりません。
必要な準備を済ませて納得のいく売却につなげよう
バイクを売る前には、車体を確認しやすい場所へ移動させ、スペアキーや純正パーツ、必要書類などをそろえておくことが大切です。不具合や修復歴も整理しておけば、査定士へ車両の状態を正確に伝えやすくなります。
一方で、高額な修理やコーティング、慣れていない補修まで行う必要はありません。費用をかけても査定額に十分反映されるとは限らないため、まずは現状のまま査定を依頼するとよいでしょう。
バイクの査定前に何を準備すればよいか分からない方は、バイクランドへご相談ください。オペレーターが必要書類や付属品について丁寧に案内するため、初めてバイクを売る方でも安心して準備を進めていただけます。高額な修理や無理な補修をせず、事故車や不動車も現状のまま査定を依頼できます。
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